2022/02/13 21:24
只今、紅花染めで絹のストールのご注文をいただいております。
ピンクすぎない仕上がりで、という事なので紅花の前処理の方法から染め方にちょいと工夫を凝らしました。オーダー通りの色が出てくれて満足しております。
紅花は火を使わず、気温の低い時に染める事が多い染物です。
歴代の紅花染め職人達は当たり前のように真冬に水を使い染めをしておりました。
これがなかなかなもので、、🥶
私もまだまだひよっこ職人、あと4本頑張ります!
私は緑色大好き人間なのですが、最近は妙に赤色というか太陽の色に惹かれている事に気付きます。
日本人は昔から赤に憧れを抱いている生き物というか、赤を無視できない生き物なんだと思います。
色を表す言葉として最初に生まれた明、暗、顕、漠という四つの言葉の中の「明」
中国から伝わる陰陽五行説の木、火、土、金、水の中の「火」
日本神話の高天原を統治する太陽神「天照大御神」
それぞれが光や太陽や血を通して「赤」を象徴する言葉や存在です。
時代はグッと現代に近づき、江戸時代の歌舞伎。紅花で染められた着物を着る「赤姫」
武家や公家の婦女子からは視界に飛び込む紅花の赤が憧れの的であったそうです。
太陽や血の色でもある赤はいつの時代でも特別な色とされておりました。日本の国旗、紅白という分け方にも赤が使われています。
どこかこう日本人のDNAに赤に憧れを抱くよう古の記憶みたいなモノがあるのかもしれません。
紅花のストールはまさに日の出の太陽のような彩りに仕上がりました。
紅花ストール注文受付してます。ご相談下さい♪
紅花の色素で手も染まります。