辿り着いた草木染めの世界
色彩検定の取得をきっかけに染物の世界に興味を持ち八年間染物職人を勤めました。
硫化染料で前掛けや消防半纏の染色、捺染という技法で手拭いや半纏、浴衣などを染めておりました。
仕事の合間にパーソナルカラーアドバイザーの資格などを取得し色の知見も広がっていく中、ふとしたきっかけで草木染めの彩りと出会いました。なんとも言えない独特な彩りにまんまと魅了されてしまいます。
染物の道を進み染物に生かされてきた人生を振り返った時、もっと染めと向き合っていたいという想いから手楽木芸の立ち上げを決意し独立しました。好きという気持ちに素直に生き、辿り着いた先が草木染めの世界でした。
「色」と「染め」は私の人生にとって大切なキーワードなのだと思います。
アパートの廊下から始まった小さな物作りの物語。小さく小さく営んでいる草木染め工房です。
手楽木芸の紹介動画はこちらをご覧下さい→手楽木芸の紹介動画です。
【資源を有効活用した商品展開】
"捨てるだけ"の資源は草木染めの素材として生まれ変わります。岩手県陸前高田市の桜の剪定枝、廃棄するだけの野菜の部位、喫茶店の珈琲の出涸らしなどを染めの素材として再利用し、生地に彩りを添えさせていただきました。
手楽木芸は資源を有効活用した"循環型の物作り"に力を入れています。
陸前高田市”桜の剪定枝”の活用事例
資源を有効活用したい、という同じ想いが重なりそして生まれた桜染めの商品。"捨てるだけ"の選定枝を草木染めの素材として生まれ変わらせました。
岩手県陸前高田市にある認定特定非営利活動法人桜ライン311は、桜の植樹事業を通して東日本大震災の津波の記憶を後世に伝える為の活動をしております。桜の成長を施す目的で桜の枝を剪定するわけですが、この剪定した枝はただ捨てるだけの物になります。
その剪定枝を桜ライン311さんからいただき桜染めの商品を製作しました。売上の一部は活動支援金として桜ラインさんに寄付させていただいております。
【出張型草木染め体験】
草木染め体験のご依頼お待ちしております。
草木が彩る物作りを体験してみませんか。手楽木芸では出張型の染め体験を行なっております。準備物は全てこちらで準備致します。お友達とお茶を飲みに来る感覚でお楽しみいただけるかと思います。
草木染め体験についてはこちらをご覧下さい→出張染物体験
【衣類の染め直し】
天然の草木の彩りを添えさせていただきます。お気に入りの衣類や想いがこもった衣類は唯一無二のオリジナルアイテムに生まれ変わる事と思います。料金や注意事項など様々ございますのでまずはお問合せ下さいませ。
過去の製作事例に染め直しもございます。ご覧下さい→製作事例
※写真右側が実際に染めた状態です。
左のシャツ
草木の素材:槐(えんじゅ)
真ん中のシャツ
草木の素材:柘榴(ざくろ)
右のシャツ
草木の素材:柘榴(ざくろ)の濃染
【オーダーメイドの商品製作】
「何を作るか」と「何で染めるか」を掛け合わせてオリジナルの草木染めアイテムを作る事ができます。草木染めだからこそ形にできる事があります。世界に一つだけのアイテム製作のお手伝いをさせて下さい。手彫りの型でロゴやデザインを入れる事もできます。
過去の製作事例はこちらをご覧下さい→製作事例
プロフィール
小さな草木染め工房 手楽木芸(てらこう)
2021年9月 開業
業種:染色加工業
工房所在地:宮城県東松島市(2024年現在)
天然の草木を用いた商品製作と出張型草木染め体験を生業としている小さな草木染め工房です。